皮膚は全身を覆う身体の最も大きな器官で、その重さは体重の約8% にもなります。その為、一口に皮膚病といっても症状・原因等多種多様です。現代人にとって最大の問題はアトピー等のアレルギー症状と言われていますが、それでも特に顔にできるシミやシワ等、老化のサインに悩む人が一番多いのではないでしょうか。

実は、この老化現象を含む顔の特徴を3Dスキャンするだけで、全身の老化現象がわかるようになるという新しい研究が発表されました。この老化現象の判別は血液検査より信頼性が高いと、3月31日発売の「Cell Research」で中国の研究チームが発表しています。

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「口角や目尻が下がる・歯茎が痩せる等の老化現象は、見た目年齢だけでなく、全身の健康状態を示している。顔3Dスキャンは、従来の定期健康診断をするより的確である」と、研究チームは述べています。

また、イリノイ大学のJay Olshansky教授は「この最新技術は寿命を予測し、健康へのリスク要因を発見するにも役立つ。生命保険会社は近い将来、血液検査ではなくこのような技術を保険診断に利用するだろう」と予測しています。同氏は、血液検査は時間とお金の無駄であり、この顔診断と適切な問診のみで健康リスク要因を診断するには十分だと続けています。

今回の研究では17歳から77歳の中国系332人の3D顔面イメージを集め、顔の特徴に基づき、特定の老化現象を認識し、年齢を推定するデータベースを作成しました。これによると、40歳までは実年齢が同じ人の顔年齢に最大6歳の差が見られ、40歳以降になるとその差は更に広がるようです。

「老化科学では、実年齢より若く見える人は老化も遅い。これらの人々が若く見えるのは実際若いからだ」とOlshamsky教授は述べています。

また、顔スキャンと血液検査を比べてみても、顔の特徴から推測した年齢の方が、血中のコレステロール値や尿酸、アルブミン等を調べて推測した年齢より正確だと、研究チームも指摘しています。

行動による影響も顔に表れ、喫煙者はタバコを口に加える事により口周りにシワが出来やすく、愛飲家も鼻の先端が赤い団子鼻になりやすくなるという結果もでています。現在、糖尿病や肥満、薬物使用者や他の疾患が顔に及ぼす影響についての研究が続いています。

今回の研究では、比較する対象群を設けていない為証明できない部分は多々あり、更なる研究が必要であることは間違えなさそうです。

 

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