女性のがん死亡率最多は大腸がん

大腸がんは50歳代から急激に増加します。男女ほぼ同じですが、女性のがん死亡数では1位になっています。大腸がんの自覚症状としてわかりやすいのは、便秘と下痢です。この二つを繰り返すなど、今までの排便の習慣と違う状態が1~2か月続くようなら消化器系の専門医を受診するべきです。

血便も疑いが強いため、便に交じった微量の血液を見つける便潜血検査も必要です。女性の場合は出産をきっかけに痔になる人もいますが、もし下血があった場合、痔だと自己判断するのは危険です。大腸がんも疑ってみることが大切です。また、婦人科の病気の症状が紛らわしいので、40歳を過ぎて下血がある場合は一度、大腸内視鏡検査を受けてみることをお勧めします。

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大腸がんが増え続ける理由

欧米化した食生活が大きくかかわっているといわれています。それに伴うメタボリック症候群も大腸がんの危険因子です。便秘などで腸にストレスをかけるのもよくありません。便秘は老廃物が腸の中に長時間残っている状態です。がん化する要因である活性酸素も活発になります。女性に便秘が多いというのも大腸がんが多いことに因果関係があるとみられています。

その他には喫煙や飲酒、また親兄弟に大腸がんの人が2人以上いる場合、その素因を受け継いだ可能性が高くなります。

 

大腸がんの診断方法と治療法

健診で行われる便潜血検査で陽性が出た場合、内視鏡検査を行います。内視鏡を肛門から盲腸まで一気に入れて、戻りながら腸の表面を念入りに調べていきます。異常があればその場で組織をとって精密検査ができます。

もしがんが粘膜内にとどまっている0期なら、検査と同じように内視鏡で切り取ることができます。粘膜の下まで進行すると手術になります。最近では結腸がん、直腸がんともに開腹手術はせずに行う腹腔鏡下手術が普及し、リンパ節転移のあるⅢ期のがんでも、病院によっては行えるようになりました。腹腔鏡下手術はお腹に5~12㎜の穴を5か所ほど開けて、そこからカメラや手術器具を入れて行います。この手術は高度なテクニックを持った医師のもとで受けるべき治療です。

直腸がんの場合は、人工肛門になるかどうかが大きな問題になります。肛門から5㎝以上離れていれば、肛門括約筋を守ることができ、手術も腹腔鏡下で行うことができます。

抗がん剤治療による薬物療法も手術後の補助療法、再発治療とともに、新たに使える薬が増えたことによって、さらに治療の幅が広がってきています。

 

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